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天皇陛下に「万歳」を“浴びせた”不敬!

下心が丸見え!万死に値する 自民党と保守派の「主権回復式典」 【体を成さない式典に反発が】 沖縄県を始め代理出席を含めれば、何と21の県知事が政府主催の式典を欠席した。これだけでも式典の体は成していない。さらに民主党の海江田万里代表、公明党の山口那津男代表は出席したが、日本維新の会、みんなの党、社民党、共産党などの党首は欠席した。特に沖縄では、県民を挙げての抗議集会までが行われた。 【苦渋に満ちた天皇陛下に「万歳」を叫ぶ蛮行】 国民の総意を体現し、国家の象徴たる天皇陛下のご臨席を仰ぐにあたって、これほどの紛糾を伴い且つ国民の反発を伴った式典はない。取りわけ、沖縄県に対する思いの厚い天皇陛下におかれて、そのご心中たるや如何ばかりか。 その何よりの証が、ご臨席された天皇、皇后両陛下の表情に笑みの欠片さえ窺えなかったことだ。それは8月15日、日本武道館で開催される「戦没者追悼式典」にご出席される際の表情そのものであった。天皇陛下にとって、4月28日は主権を喪失したままの日本を憂える「追悼式典」だったに違いない。その苦渋に満ちた表情に、臣民として心を痛めずにはおられない。↓ 【参考】主権回復式典:天皇陛下のお言葉なく  http://mainichi.jp/graph/2013/04/29/20130429k0000m010058000c/001.html 式典会場では、安倍首相らが「万歳」を唱和した際、天皇陛下のお顔は堅く緊張され、皇后陛下におかれては終始うつむかれたままであられた。しかも、お招きした会場は憲政記念館という極めて狭い会場、我々が集会を開く「文京区民センター」と何ほどの違いがあるだろうか。 終始俯かれたままの皇后陛下をよそに、独りよがりの「万歳」に興ずる安倍政権 (憲政記念館) 顔と顔を突き合わせる至近距離から、陛下に対する「万歳」は唱和などではなく、罵声にしか響かない。想像力を欠く、何という不敬を働く安倍政権と自民党議員たちであろうか。 彼らの不敬は、不敬の次元を越えている。天皇陛下に対して蛮行を働いたのである。万死に値する所業だ。何処まで愚かを演ずれば気が済むのか、自民党と保守派は恥を知れ! 【権威付けの政治利用であった式典】 なお、天皇陛下のお言葉がなかったことについて、朝日新聞(4月29日朝刊一面)は、「宮内庁は、通常、主催者側からの願い出を受けてお言葉を出すかどうかを検討するが、今回は政府からの願い出がなかった」と報道している。 つまり、安倍政権は今回の「主権回復式典」の胡散臭さを十分認識した上で、同式典を権威付けさせる為に天皇陛下を政治利用したのである。歴代、これほど天皇陛下に不敬を働いた政権は安倍政権をおいて他にない。 しかも、自民党とチャンネル桜などの保守派は天皇陛下のご心中に配慮するどころか、「万歳」まで叫んで”奉迎”した。ああ、何たる想像力の欠如か。ただただ嘆息するしかない。 【米占領軍が常駐する日本に主権はない】 首相は式典のあいさつで主権回復後の経済発展を振り返り、「日本に主権が戻ってきたその日に、奄美、小笠原、沖縄の施政権は日本から切り離された」と説明。「沖縄が経てきた辛苦に深く思いを寄せる努力をなすべきだ」と述べ、この日を「屈辱の日」と位置づける沖縄の反発に配慮した。  (朝日新聞 4月29日) ここにも大きな誤謬がある。4月28日の「屈辱の日」は沖縄ばかりでない。沖縄という同胞が米軍によって、無理矢理に我々から切り離された日でもある。それ以降、本土も「日米安保条約」の下で主権を米軍に奪われたまま、「日米地位協定」で屈辱的な民族差別の憂き目にあっている。「屈辱の日」を沖縄のみに限定しては、米軍基地が日本列島に隈無く配置されている現状を隠蔽するまやかしとなる。 ここに沖縄県選出の国会議員(テルヤ寛徳衆院議員)に宛てた安倍総理からの「式典案内状」がある。案内文には「平和条約発効によるわが国の完全なる主権回復及び・・・」と。何を以てよくも「完全なる主権回復」であろうか。 同議員は出欠返事の返信用ハガキに、欠席と次のような抗議文を添えて投函している。この憤りに、我々は謙虚に耳を傾けようではないか。↓ 「サンフランシスコ講和条約により、沖縄はアメリカの施政権下に売り渡され、苦難を強いられ、人間としての尊厳を奪われた。『我が国の完全な主権回復』は、嘘だ。沖縄にとって『屈辱の日』だ。」 【参考】『安倍総理からの式典案内状』     http://terukan.ti-da.net/e4538805.html 【売国・媚中派と呉越同舟する保守派の馴れ合い】 こうした中で28日、日比谷公会堂で式典を祝う保守派の集会があった。「主権回復記念日国民集会」として4月28日の祝日化を挙げている。共同主催 主権回復記念日国民集会実行委員会、自民党主権回復記念日制定議員連盟とある。 案内チラシに、同集会の登壇者として城内実、小池百合子、高市早苗、西田昌司、西村眞悟、野田毅、平沼赳夫、山谷えり子氏らが記載されている。保守派の代表とされる国会議員が名を連ねるその中に、異色が一名いる。野田毅、日中協会会長として媚中に勤しむいわば売国議員だ。今回の「主権回復式典」の推進役であり、中心となって働いた。 その野田毅だが4月15日に、アジア調査会で「今後の日中関係」をテーマに講演を行ったが、ここで看過できない発言をしている。野田議員は安倍首相の「価値観外交」を批判して、「中国から見れば『対中包囲網』だ。そういう言葉遣いはあまり利口ではない」、「言われた相手が反感や敵愾心を持つのは当たり前の反応だ。わが党内にもこぶしを振り上げて(価値観外交を)いう人がいるが、違うのではないか」(産経新聞電子版 4月15日)と言った。またこの記事は、同議員が靖国のA級戦犯を分祀すべきと述べたことにも言及している。 保守派、安倍応援団からすればどう見ても、どう考えても売国・媚中の国会議員が野田毅だ。呉越同舟か、それとも同じ釜のメシを食い合う馴れ合いか知らないが、この御仁と肩を組んで主権回復を祝った挙げ句、4月28日の祝日化を互いに「確認し合ふ」とは正気の沙汰ではない。 【参考】『政府・自民党による「主権回復記念日」の正体』(酒井信彦)     http://sakainobuhiko.com/2013/04/post-224.html 【自己矛盾の固まり、叩けばほこりが立つ「趣意書」】 主権とは何か、他国の干渉によって侵されることのない国家の統治権をいう。国家権力の 最高形態は軍隊である。この軍隊が国家の管轄下、正常に機能してこそ、他国の干渉から主権を守り抜くことが出来る。国家の主権たるや、軍事の独立なくしてあり得ない。「国家とは暴力装置」(マックス・ウェーバー)、「鉄砲から政権が生まれる」(毛沢東)はこの軍事主権を言い表している。 「日米安保条約」とそれを補完する「日米地位協定」によって、わが国には米軍が占領軍として戦後70年に亘って常駐し、沖縄ばかりか全土に基地を張り巡らしている。航空法を始め、日本の法律の規制を受けることなく、米軍機は縦横無尽にわが国領空を飛びまわっている。首都圏の広大な空域が米軍横田基地に管制支配されている。対空レーダーシステムも全て米軍の指揮下においてしか機能しないのが自衛隊の現状だ。軍事主権が存在しないなかで、何をどう考えても日本が主権国家とは言えまい。 … 続きを読む

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四月行動予定

四月行動予定(主権回復を目指す会) ①中止要請 <「主権回復式典」の中止を!  天皇陛下の政治利用は許されない!>  「日米地位協定」のもと、軍事を含めた日本の国家主権は米国によって蹂躙されたままである。これらを放置して「主権回復式典」などあり得ない。この式典に天皇陛下のご臨席を仰ぐなど言語道断、自民党の天皇陛下の政治利用を許すな。中止要請文の手交あり。 日時:4月12日(金) 11:30 場所:自民党本部前     http://www.jimin.jp/aboutus/access/     http://shukenkaifuku.com/?p=931 ※こちらの地図もご参考に 連絡:西村(090-2756-8794) 主権回復の欺瞞を嘆く沖縄県民の慟哭。 1970年4月28日、与儀公園にて  (写真提供:新藤建一氏) ※参考『日米地位協定入門』(前泊博盛 創元社) ②第4回名画鑑賞・意見交換会 『暗殺』(監督・ 篠田正浩) ー幕末維新、それは凄惨な血で彩られた革命だったー 【開催趣旨】 日本人の心の繊細さ、多様性を知らずして、わが国の文化と伝統を語ることは難しい。それは感性を養う作業であり、主として我々は優れた文学作品や名画を通し、豊かな心のあり方を会得していく。そうした観点から主権回復を目指す会は今年度から月一回の予定で名画鑑賞・意見交換会を開きます。 第4回目 『暗殺』  昭和39年(1964)松竹制作 監督・ 篠田正浩 脚本・山田信夫  出演:丹波哲郎、岩下志麻、木村功、小沢栄太郎  音楽・武満徹 演奏・横山勝也(尺八)、一柳慧(プリペアド・ピアノ) 展開するテロの美学 ー『暗殺』(丹波哲郎) 魁(さきが)けて またさきがけて 死出の旅 迷ひはせまじ すめらぎの道 (清河八郎) 原作は司馬遼太郎の『奇妙なり八郎』。新撰組創設に関わった清河八郎の陰謀と島津藩を巡る寺田屋事件が見せ場だ。勤皇と佐幕、開国と攘夷を巡り、新撰組のテロと暗殺が公然と行われた。それに対する下級武士集団の壮烈な応酬などなど、「殺るか殺られるか」のただならぬ人間関係に視点を定めつつ、篠田監督は幕末維新の主力を担った青年たちをパセティックに描いた。それは又、明治維新を「無血革命」とする思想の怠惰を批判する行為にも繋がる。幕末維新とは凄惨な血で彩られた正真正銘の革命だった。 歴史を動かす革命という巨大な舞台は、常に凄惨な血に彩られる。飽くことなく生け贄が晒され、呻き声は舞台に横溢する。しかし反逆者たちはそれを踏み分けて進む。だからこそ逆に、人は雄大なロマンをそこに見る(野村秋介) ※参考  ◆【信念を貫けば 十字架が待っている】(野村秋介) … 続きを読む

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安倍総理は天皇陛下の政治利用を止めろ

天皇陛下を政治利用する安倍政権の不遜 安倍総理はまやかし式典に陛下を政治利用するな! 4月28日を「主権回復記念日」とするのは 主権放棄であり、まやかしだ  昭和27年4月28日、サンフランシスコ講和条約の発効をもって、我が国は大東亜戦争における対外的な敗戦責任を処理した。  昭和20年8月15日以降、日本は国際法を蹂躙する軍事占領下に置かれていたが、ここに真の終戦を迎え、独立国家としての形式的な主権を回復したのである。  しかしながら、講和条約が発効すると同時に、日米安保条約も発効した。この安保条約の発効は今現在に至るまで、日本が軍事的主権を喪失してきた現実を示している。つまり軍事の独立を喪失している点で、米軍の占領期間と講和条約の発効後は見事に連続している。  そして終戦60幾年を経た現在の日本は、対米従属は言うまでもなく、シナ、朝鮮などの内政干渉にも屈服し続け今に至り、その惨憺たる主権喪失の現状は言うまでもない。  従って、今の日本は誰が見ても独立した主権国家と見なすことなど出来ない。日米安保条約を放置したままでの主権国家はあり得ないのである。軍事主権を取り戻し、我が国が完全な主権国家を目指すことこそ、4月28日を考えるうえでの意義がある。  現状を無視したまま、4月28日を「主権回復記念日」とするのは主権放棄であり、まやかし以外の何ものでもない。 以上は、4月28日に寄せる当会の声明文【主権回復を「祝日」という“人参”で語るのは止めよう!】(2011年4月28日) からの引用である。 米国だけは講和条約発効後も、「日米安保条約」という名の下で占領軍を我が日本列島に引き続き常駐させている。沖縄を軍事基地化して、占領軍が常駐しているのは異常事態である。わが国が米国の軍事占領下にあるにも拘わらず、どうして4月28日が主権回復の日となるだろうか。だからして、当会は4月28日を「主権回復記念日」とするのは主権放棄であり、まやかしと断定するのである。 4月28日は「国恥」記念日か、主権回復「祈念日」が相応しい。 政府は今年4月28日、政府主催の「主権回復・国際社会復帰を記念する式典」を開くことを決定した。憲政記念館(東京都千代田区)で開催し、天皇、皇后両陛下もご出席する。都道府県知事や各界の代表に出席を要請する。↓  ※参考   【主権回復式典:政府主催で4月28日開催を閣議決定】   http://mainichi.jp/select/news/20130312k0000e010181000c.html 下記は、そのまやかしに対する沖縄の怒りである。 ↓   沖縄社会大衆党の委員長だった瑞慶覧(ずけらん)長方さん(80)は、1972年の本土復帰まで、4月28日になると復帰を求める集会や行進に加わってきた。   沖縄は、本土が主権回復のために米国に差し出した「質草」だった、とみる。「いまも米軍基地は残ったまま。質草から脱していない沖縄を放っておいて式典とは、ばかにするにもほどがある」 と安倍首相を厳しく批判している。  ※参考   【わかる:日本独立の「4・28」 沖縄では「屈辱の日」】   http://mainichi.jp/area/news/20130308sog00m040004000c.html これほどの批判にも拘わらず、安倍政権が天皇陛下のご列席をあおいで式典を演出するのは、米軍の対日軍事占領を隠蔽する天皇陛下の政治利用である。このような愚行は断じて許すわけにはいかない。 また、安倍首相は12日の衆院予算委員会で、極東国際軍事裁判(東京裁判)について「大戦のいわば連合国側の勝者の判断によって断罪がなされた」と述べた。↓  ※参考   【安倍首相:「東京裁判は勝者の断罪」…米から批判の可能性】   http://mainichi.jp/select/news/20130313k0000m010063000c.html これは 戦後レジームを否定する発言であり、慰安婦強制連行と並んで米国がもっとも不快、危機感を覚える歴史認識である。「その言や良し」である。 しかしである。安倍首相は先ほどの訪米でオバマ大統領へ、その「良し」とする「言」を一言も話さないで日本に戻ってきた。一方では 戦後レジームを否定し、片方では「日米安保」という軍事占領を強化する二律背反。もはや支離滅裂としか言い様がない。 それどころか安倍首相は、米国の戦没者を追悼するアーリントン国立墓地を訪れ、無名戦士の墓に献花した。 それは良い。しかし、来る8月15日だが、保守派が期待する安倍総理が靖国神社へ公式参拝するか否か。米兵には献花で追悼の意を示しながら、わが国皇軍兵士と戦没者に対して参拝をしなかったら、安倍総理と自民党応援団はどんな釈明をするのだろうか、興味津々である。↓  ※参考  … 続きを読む

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