「海ゆかば」を巡る顛末

何処へ失せたか!愛国保守派の威勢

数という民主主義に頼る自己満足を嘲 (あざけ) る

当ブログでも紹介した森 敬惠さんの独唱会『第12回 国分寺・日本のこころ音楽祭』が9日に行われたが、「海ゆかば」を巡って主催者側と森さんたちとで、歌うべきかどうかで騒動があった。

このことに関して

【平河総合戦略研究所メルマガ■☆☆甦れ美しい日本☆☆□□(2012年2月11日 NO.1126号 )】は『茂木弘道通信』を引用して当日の模様を伝えている。(※末尾参照)

不特定多数の読者に公開されたものであり、当ブログでも独唱会の案内をした。事の顛末は、「海ゆかば」の独唱に会場から反対の声があったが、多数決で独唱を決めたことである。これを聞いて保守の腑抜けぶりにほとほと呆れ果てた。

従って、受け手の当方もメルマガの手紙形式にならって・・・。

森 敬惠 様 ほか関係各位

『海ゆかば』の顛末を聞いてがっくりしました。なぜ?多数決で決めたのでしょう。その発案は誰だったのでしょう。

聞きたくない人には帰って貰えばいい、退出を命じても良い。多数決に委ねた判断は数を有利と見込んでのことであれば卑しい判断であります。

独唱家としての矜持があるならば、全員退出してもあなたは一人で歌わなくてはならない。それが独唱家としての誇り、思想というものではありませんか。

反対する連中がいたのだから、独唱会とは別に、「政治と文学」又は「戦争と芸術」で討論会を設ける絶好のチャンスであった。

反対派を数で“制圧“して勝った勝った、良かった良かったで悦に入っているのならば愚かとしか言い様がありません。保守派の独りよがりではありませんか。

数で否定されたら、森さんは独唱家としての理念を捨て去り、これから歌わないのですか。

また側聞するに、入口で「女系反対、男系絶対、万世一系」のパンフレットを配っていたとのこと、これは森さんが許可したのですか、余りにも場違いではありませんか。これは日本会議のパンフでしょう。彼らの音楽会を政治集会と混同する知の劣化は醜悪この上ありません。これに許可を与えた方も同様に見られても致し方がないでしょう。

さらに、同公演のチケットを西国分寺の駅前で、当日券の購入を呼び掛けていたと聞いています。
会場には、保守とか愛国などとは何の関係も無い一般の聴衆もいたはずであり、その眼前で、『海ゆかば』の歌唱をめぐる「ドタバタ劇」を繰り広げてしまったことは、極めてマズかったと言わざるを得ません。関係者にその自覚のほどの有りや無しや・・・。

音楽会は政治を語る場ではありません。日本の童謡、唱歌が日本の世界に誇る文化であり、大いに誇りを持つべきと一倍自負していますし、そのためのコンサートで全国をまわっているその姿勢を誰よりも知っています。

しかしながら、それを言葉で語ってはなりません。音楽で、森さんの歌唱力で語って頂きたい。童謡、唱歌の魅力は万、億の言葉を以てしても、歌の表現に到底敵うものではありません。ご自身の歌唱力で万、億の言葉を超越する感動を聴衆に与えて頂きたい。圧倒的な歌唱力で思想云々、戦争云々をぬかす輩の口を塞いだらいいのです。

西村修平

◆日頃敵対する「左翼」が眼前に現れたのである。殲滅すべき、打倒すべき敵が向こうからやって来た。まさに千載一遇のチャンスではなかったのか。
なぜ、改めて彼らとの対決する場、つまり「政治と文学」「戦争と芸術」を巡る討論・対決の場を設けなかったのか残念でならない。

当日、愛国保守派の方々で会場を埋めていながら、連中と対峙することなく、ホールという限定された数に頼る民主主義で「勝った、良かった」と自己満足に陥っている。単に、敵をみすみす逃したのではない。不倶戴天の敵と戦うことを回避したのである。これは敵前逃亡ではないのか。

愛国を唱える保守派よ!「左翼」を罵倒・こき下ろす日頃の威勢の良さは何処へ行った。腑抜けモンと言われても返す言葉がないだろう。

【参考】

◎茂木弘道通信 ☆☆甦れ美しい日本☆☆(2012年2月11日 NO.1126号)から

「日本のこころ音楽祭」をご案内させていただきましたところたくさんの方が当日ご参加くださり、また多くの方々が、メールの拡散にご協力くださりました。
お陰さまで、会場は満員の盛況でした。又一つのハプニングがありましたが、我々にとって画期的な勝利となりました。心より御礼申し上げます。

 なお森敬恵さんからお礼のメールをいただいております。皆様にお伝えいただきたいとありますので、以下の通り転送いたします。

平成24年2月11日 茂木弘道

茂木様

昨日は大変お世話になりまして、本当にありがとうございました。
皆さんの強く暖かいご支援のお蔭で、左翼の巣窟と言われる地域の国分寺で「日本の心音楽祭」を盛会裡に終えられましたこと、深く御礼申し上げます。

どうか、皆様にこの御礼と下記の御報告をお伝え頂ければ、有難いです。

*先ずは「国分寺は日本です。どうして”海ゆかば”を歌うな!などと言う事ができるのでしょうか?! 丸で共産主義の国にいるつもりなのですか?

*自由に話せて、自由に歌えるはずです。日本を守ってきた多くの方々への鎮魂歌「海ゆかば」を何故「日本の心音楽祭」で歌うな!などと言うのでしょうか?

*だってあの人たちは「君が代」を歌わないのは自分たちの勝手で自由だ!と主張されていますね。おかしいではありませんか?それなら「海ゆかば」を歌う事も自由ではありませんか?

*私は「海ゆかば」が駄目だと言われなら、何が良いのですか?「君が代」だったら如何ですか?」とおききしたら、ぷんぷん怒って「君が代」なんてもっと悪い!  ですって。

*本当に驚きましたよ。一体貴女は公立の先生で日本国民の税金で命を繋いでいる身ではありませんか?  そんなに日本が嫌なら中国でもロシアでもお好きな国に行かれては如何ですか?と、私は思いました。

*何でも軍歌は絶対にダメという人達は生命体としての大切な原理を置き去りにしています。   
*地球上のすべての生命体は全て 24時間、外敵の侵入を受けています。そして、その外敵との戦いしなければ生命体は滅亡します。
*これが宇宙の大原則です。
*一体、誰が戦争や病気で死にたいと思うでしょうか?誰でも平和に健康に過ごしたいのです。でも、その平和や健康は、その生命体の戦いを持って維持できるものです。
*人の健康が、国の平和に匹敵するのです。侵入する外敵との戦いなくしてどうして健康や平和が維持できるのですか?そんな大原則も知らないで、平和平和という事はおかしいことではないですか?

これが今回の国分寺日本の心音楽祭で私がお話させて頂いた一部です。

・次は国分寺日本の心音楽祭の役員さんが受付に立たれたのですがその感想が多くの人から寄せられましたので、お知らせします。

*受付に立たれていた主催者側の横柄な態度には皆さんが驚かれて居ました。

*終演後に、遠来の方が「森先生にお会いしたい」と申し出ても、「込み合っていますから」と適当な出まかせを言って会わせてくれませんでした。その為に、心尽くしのお土産も紙袋に入れてあるだけで、誰からの物か、さっぱりわかりませんでした。(普通は相手の名前と送り主の名前を紙に書いておくのが常識です。

*実は楽屋は全く込んではいませんでしたから、皆さんにお会いして、一こと御礼を申し上げたかったと、非常に私は残念でしたし、皆さんも残念がっておられました。

*大勢の方々から、寒い中、仕事を終えて急いで駆けつけているのに、お客に対して横柄な態度で、感じの悪い対応だった。という感想が寄せられました。
*感謝の心がないということは、大変、人として嫌な感じを人に与えるものなのですね。

以上が今回の御礼と御報告です。
本当に皆様のご厚意に深く感謝申し上げます。有難うございました。

                 森 敬惠

人気ブログランキングへ←絶滅を免れた日本人を一人でも増やす為にクリックを!

カテゴリー: つれづれ, 時評   タグ: , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , ,   この投稿のパーマリンク

コメントは受け付けていません。