終戦69周忌(8月15日)に何を考えるか


終戦69周忌
鎮魂の祈りは絶へず幾夏も靖国神社に蝉鳴き止まず

正午、靖国神社に向かって黙祷(8月15日 神保町交差点)

8月15日は連合国側が提起していた降伏(ポツダム宣言)を受諾した日であり、厳密にいえば「終戦」ではなく停戦を双方が確認した日といえる。軍事的な抵抗を皆無にまで破壊された無惨な戦争状態が、天皇陛下の聖断によって断ち切られた。

戦争とは政治の延長である。戦争を始めるのも、戦争を終結させるのも軍人ではなく政治家である。3月10日の東京大空襲に象徴される制空権の壊滅、その間終戦に至るまで6ヶ月間にもわたって無防備の国民が日夜米軍によって殺戮されていた。さらに2発の原爆投下と・・・。まさに殺戮列島といっても過言ではなかった。

当時の政治は我が国民の生命を守ることができなかった。つまり、戦争を終結させる能力が国家になかった。戦争を統括、コントロールする政治がシステムとして存在しない。明治憲法が抱えていた統治システムの矛盾が国家の危機に際し一気に露呈したのである。

惨憺たる国家の現状において、遅きに失したとはいえ、天皇陛下の聖断によって民族の殺戮に一応の終止符が打たれた。つまり、政治ではなく天皇の聖断を仰がなければ国家と民族を救えなかったのである。極めて歪な国家といえる。

軍人・軍属、民間人を合わせて約300万人以上の同胞が命を失った。命ばかりではなく先人が築いてきた全てに近い財産を失って無一文になったのである。敗戦という結果を知っているうえでだが、戦争を回避したとしても、斯様に無惨なまでの結果は招かなかったであろう。この責任の有り様が戦後69年にわたって民族として総括しないままに今日を迎えている。

終戦69周忌にあたる8月15日、戦没者に哀悼の意を捧げる日であるが、真の追悼とは先の大戦の総括を考える日でもあることを忘れてはいけない。

参考文献:
 【日本はなぜ開戦に踏み切ったかー「両論併記」と「非決定」】(森山優 新潮選書)

「河野談話」の白紙撤回を求める署名活動
神保町交差点 平成26年8月15日
(↓ 画像クリック拡大)

靖国の英霊に慰安婦強制連行の汚名を着せてはならない(8月15日 神保町交差点)


靖国神社へ向かう人達が多かった神保町交差点(同)


日本一の本屋街を行き来する人らは
口々に「朝日の慰安婦検証」を糾弾していた(同)

【動画】
 「河野談話」の白紙撤回を求める署名活動『8月15日神保町交差点』H26.8.15


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 (酒井信彦 日新報道)

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