戦争犯罪を自然現象にすり替えた
オバマの詭弁 |
先般、広島を訪れたオバマ大統領は、「71年前、晴天の朝、空から死が降ってきて世界が変わりました」と。一瞬にして14万人以上の民間人を焼き殺した悪魔の所業である原爆投下を、「空から降ってきた」と、あたかも自然現象の雨か雪のように表現した。米国の投下責任を、天候という自然現象にすり替えたのである。
オバマの演説に毒されたかどうか知らないが、原爆投下71周忌の8月6日、広島では松井一美市長が「澄み切った青空」とか、安倍首相も「71年前のよく晴れた朝」とか、謝罪すらない投下責任には一切触れないへつらいぶりだ。しかも、安倍首相は「非核三原則を堅持しつつ、核兵器不拡散条約(NPT)体制の維持及び強化の重要性」をことのほか強調し米、英、ロ、仏、シナの核独占体制に恭順を示した。
朝日新聞の「天声人語」によれば、オバマ大統領が広島を訪問した5月以降、平和記念資料館に捧げられる鶴の数が増えている。さらに、オバマから贈られた4羽の鶴を館に展示したところ、入場者数も4割を増していることを伝えている。↓
※参考 「天声人語 2016年8月10日」 |
詭弁にもならぬオバマの言い回しに、安倍首相をはじめとした広島を含めた日本人の大半が、愚かにも「晴天の朝」に酔い痴れている。知の退廃には、ただただため息しか出ない。
原爆投下71周忌を迎えた8月15日、毎年であるが米国大使館前で無差別爆撃と原爆投下への抗議と共に、同胞の犠牲者に対して追悼をおこなった。我々の犠牲者に対する追悼とは、広島、長崎で開催される式典のような絶対平和主義を賛美する偽善とは一線を明確に画する。
真の追悼とは焼き殺された同胞の無念を晴らすことであり、これこそが日本民族に課せられた戦後最大の義務である。
その義務とは米国に無差別爆撃を含め、原爆投下に対する日本への国家賠償と共に永遠の謝罪を義務づける事である。非戦闘員に対する無差別爆撃と原爆投下は、戦争の概念並びに範疇に属するものではなく、単純に日本人の大量焼き殺しというホロコーストである。米国はホロコーストという戦争犯罪に時効を認めず、未だナチを執拗に追及している。ならば、戦争犯罪を演じた米国とナチスは同列だ。同様に我々もまた、米国の戦争犯罪に時効を認めないのは至極当然の理(ことわり)である。戦争犯罪を演じた米国とナチスはに時効はない。
さらに、ホロコーストを演じた米軍が未だ占領軍として居直る主権喪失の実態を徹底的に糺すことである。
ところで、ナチスによるユダヤ人大虐殺をホロコーストと形容するが、ホロコーストの本来の意味は、ユダヤ教の儀礼における、生贄ならぬ焼き物の供物を言うのだから、米国の焼夷弾による無差別爆撃こそ、ホロコーストと呼ぶに最もふさわしい。
米国・ワシントンには、ユダヤ人の虐殺を記念する「米国・国立ホロコースト記念博物館」があり、ヒットラーのユダヤ人虐殺を鋭く追及して己の人道主義を自画自賛している。
ならば、米国に課せられた戦後の最大使命とは、己が賛美する人道主義に基づいて、「米国・国立ホロコースト記念博物館」に原爆投下と日本大空襲の展示を設置することではないか。世界がこの展示(人道主義)を絶賛するのは間違いない筈だ。
▼米大使館への抗議文(PDF)はこちらクリック▼
抗議文「原爆投下71周忌!米国の原爆投下に時効はない」 |
【動画】 原爆投下71周年忌 広島の恨みを忘れるな!米国の原爆投下に時効はない(平成28年8月6日)
【動画】 統一デモ行進「原爆投下71周年忌 米国の原爆投下と無差別爆撃に時効はない」(平成28年8月6日)
【動画】 原爆投下71周年忌 長崎の恨みを忘れるな!米国の原爆投下に時効はない(平成28年8月9日)
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