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8月6日に心すべきこと

8月6日、なぜ犠牲者を追悼するのか 原爆投下の恨みを忘れるな 追悼とは戦争犯罪の糾弾である 弔旗を掲げ原爆犠牲者へ黙祷 犠牲者の無念を忘れてはならない 米国が広島へ原爆を投下して67年目を迎えた8月6日、午前中、東京は強い雨脚に見舞われた。その中で主権回復を目指す会と政経調査会並びに有志達は米国大使館に、「米国の戦争犯罪をゆるすな!」とした抗議行動を行った。 これは毎年恒例の行動だが、米国大使館への国民的抗議行動は今年もまた皆無であった。本来ならば愛国保守を自称する陣営が、米国大使館を十重二十重に囲む規模になるべき戦争犯罪糾弾だが、対米国への抗議となると途端に怯えたように沈黙してしまう。 8月6日は「終戦記念日」の8月15日と同じく、犠牲者の霊を慰める追悼の日である。追悼とは米国の戦争犯罪によって、命を奪われたわが同胞の無念に思いを馳せる日である。無念を晴らすべき相手とは米国であり、犠牲となった我が同胞にその決意を誓う日である。 従って追悼とは、米国の戦争犯罪を糾弾することと連動してこそ決意を具現化するものである。そうだとすれば、8月6日の原爆投下記念日に、日本国民が何を成すべきかは自ずと明らかだ。米国の戦争犯罪を抜きにした追悼などあり得ない。これでは原爆で殺された同胞への裏切りである。怒りを忘れた日本人は恥を知れ! 広島市で繰り広げられる追悼記念式典が、絶対平和主義と反核の基調で貫かれ、そこには肝心の原爆を投下した米国の犯罪が完全に跡形もなく消え去らされている。史上最大の殺戮を演じた米国の糾弾なくして何の犠牲者への追悼式典か、偽善とまやかし以外の何ものでもない。 主権回復を目指す会はこれら絶対平和主義と反核の基調とは一線を画す。そのうえで8月6日を追悼する。同時に自らの戦争犯罪を隠蔽するために慰安婦強制連行の捏造を演出する米国の欺瞞を徹底糾弾していく。 (↓ 画像クリック拡大) 降りしきる雨を突く戦争犯罪追及の声 無差別空襲、原爆投下に居直る 米国との軍事同盟など成立するわけがない 慰安婦強制連行を捏造する 米国との安保条約は破棄しろ! ルース米国大使宛に、戦争犯罪糾弾並びに 「米国は慰安婦強制連行の反日・捏造を止めろ」 との抗議文を持参 【動画】広島の恨みを忘れるな!米国の原爆投下に時効はない  YouTube  http://www.youtube.com/watch?v=vb0OYqXso8o  ニコニコ動画  http://www.nicovideo.jp/watch/sm18551460   以下に紹介するのは、昭和20年8月10日、日本政府が中立国のスイス政府を通じて、アメリカ政府に対して発した『抗議声明』である。激しい怒りの言葉で綴られた日本政府の公式声明である。終戦と同時この米国の戦争犯罪を糾弾した『抗議声明』は歴史から”抹殺”され今に至っている。日本人の健忘症を問い直すうえで、愛国陣営の方々には目を通して頂きたい。 ↓ 昭和二〇年八月六日に広島市に対して行われたB二九による新型爆弾(原子爆弾)の攻撃に関し、日本国政府は、八月一〇日、左記の抗議文をスイス政府を通じて米国政府に提出すると共に、同様の趣旨を赤十字国際委員会にも説明するよう在スイス公使に訓令を発した。〔引用又は参考:朝日新聞(一九四五・八・一一)、中国新聞(一九四五・八・一二)ほか〕   米機の新型爆彈による攻撃に対する抗議文   昭和20年8月10日 本月六日、米国航空機は広島市の市街地区に対し、新型爆弾を投下し、多数の市民を殺傷し、同市の大半を壊滅せしめたり。広島市は何ら特殊の軍事的防備乃至施設を施し居らざる普通の一都市にして、同市全体として一つの軍事目標たるの性質を有するものに非らず。 本件爆撃に関する声明において、米国大統領トルーマンは「われらは船渠工場および交通施設を破壊すべし」と言ひをるも、本件爆弾は落下傘を付して投下せられ、空中において炸裂し、極めて広き範囲に破壊的効力を及ぼすものなるを以つて、これにより攻撃の効果を右の如き特定目標に限定することは技術的に全然不可能なこと明瞭にして、右の如き本件爆弾の性質については、米国側においてもすでに承知してをるところなり。 また、実際の被害状況に徴するも、被害地域は広範囲にわたり、右地域内にあるものは、交戦者、非交戦者の別なく、また、男女老幼を問はず、すべて爆風および輻射熱により無差別に殺傷せられ、その被害範囲の一般的にして、かつ甚大なるのみならず、個々の傷害状況より見るも、未だ見ざる惨虐なるものと言ふべきなり。 抑々、交戦者は害敵手段の選択につき、無制限の権利を有するに非ざること、及び、不必要の苦痛を与ふべき兵器、投射物其他の物質を使用すべからざることは、戦時国際法の根本原則にして、それぞれ陸戦の法規慣例に関する条約附属書、陸戦の法規慣例に関する規則第二十二条、及び第二十三条(ホ)号に明定せらるるところなり。 米国政府は、今次世界の戦乱勃発以来、再三にわたり毒ガス乃至その他の非人道的戦争方法の使用は、文明社会の与論により不法とせられをれりとし、相手国側において、まづこれを使用せざる限り、これを使用することなかるべき旨声明したるが、米国が今回使用したる本件爆弾は、その性能の無差別かつ惨虐性において、従来かかる性能を有するが故に使用を禁止せられをる毒ガスその他の兵器を遥かに凌駕しをれり。 米国は国際法および人道の根本原則を無視して、すでに広範囲にわたり帝国の諸都市に対して、無差別爆撃を実施し来り、多数の老幼婦女子を殺傷し、神社、仏閣、学校、病院、一般民家などを倒壊または消失せしめたり。 而して、いまや新奇にして、かつ従来のいかなる兵器、投射物にも比し得ざる無差別性、惨虐性を有する本件爆弾を使用せるは、人類文化に対する新たなる罪悪なり。 … 続きを読む

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自民党本部と「和解」が

党本部前での街宣を巡り 自民党と「和解」が成立 叱咤と罵声は違う 自民党は課せられた使命を全うせよ 「河野談話」の白紙撤回こそ大同だ! 過去の小異を捨て満面の笑みを浮かべ自民党と「和解」を成す (5月16日、自民党本部前にて) 自民党本部前での「河野談話」の白紙撤回の街宣活動が5月16日で5回目を迎えた。 「慰安婦の碑」撤去要求を 石破氏が官房長官に申し入れ (産経 2012/5/18)  http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120518/plc12051800340001-n1.htm 自民党の領土に関する特命委員会で委員長を務める石破茂前政調会長らは17日、首相官邸で藤村修官房長官と会い、米ニュージャージー州パリセイズパーク市で2010年に設置された慰安婦の碑の早期撤去を同市に求めるよう申し入れた 遅きに失したとはいえ、自民党が「慰安婦の碑」の撤去要求を声にしたことは大いに評価すべきである。しかし、自民党の撤去要求が米国ではなく、分家・弟分にあたる民主党に申し入れたことが些か腑に落ちない。 それよりも、在米朝鮮人らに「慰安婦の碑」を建立する根拠を与えている「河野談話」の白紙撤回こそ、自民党に課せられた最大の使命であるはず。その最大使命に一言も言及しない自民党へ厳しい叱咤を送るのであり、この叱咤は罵詈雑言とは全く違うのである。 自民党本部で開催(4月28日)された祝日法案化の「主権回復記念日国民集会」で、自民党は同党を批判する我々をあたかも「妨害者(敵)」と決めつけ、徹底排除した。このことに関して当会は、同集会に関わった自民党員を含めた主催者側の人らと独自に接触、二度とあの種の対立(敵対)を煽る行為を止めるべきとの話し合いを続けてきた。 【参考】対立を煽る行為が「保守運動」なのか     http://nipponism.net/wordpress/?p=14099 そうした経緯をふまえた上で行われたのが、5回目を迎えた自民党本部前での「河野談話」の白紙撤回の街宣活動であった。前回、受け取りを拒絶された谷垣総裁に宛てた「要請文」を、担当者の自民党情宣局の猪俣満氏が今回は快く受理した。 (↓ 画像クリック拡大) 第5回目を迎えた自民党本部前での 「河野談話」の白紙撤回 次代を担う青少年の頭脳へ 虐日の猛毒を注入させてはならない そこへ自民党情宣局の猪俣満氏が 服装を整えながら要請文の受け取りに それぞれの言い分は小異として「和解」の握手 このプラカードは叱咤激励の裏返し、 誹謗・中傷ではない 14時からは韓国大使館前で 恒例のアンチ「水曜デモ」を決行 【動画】毎月決行!自民党は『河野談話』を白紙撤回せよ!5.16 動画リンク  youtube  http://www.youtube.com/watch?v=I3UK5mWg3x0  ニコニコ動画  http://www.nicovideo.jp/watch/sm17845176 ←絶滅を免れた日本人を一人でも増やす為にクリックを!

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まるで極左の集会!「主権回復記念日国民大集会」

対立を煽る行為が「保守運動」なのか、 警察を導入した「祝日法案」のおぞましさ これって極左の集会!? 排除に徹底した「主権回復記念日国民大集会」 いきなり「自民党をつぶしに来たのか」と 罵声を浴びせてきた自民党情宣局の猪俣満氏 「女性国際戦犯法廷」など反日極左が集会を開く際の習わしがある。意見を異にする人らを「妨害者(敵)」と決めつけ、徹底排除することである。南京大虐殺、慰安婦強制連行などなど、反日極左が主催する集会へ、異論を唱える我々を入れさせない。連中は集会の「妨害」を理由に警察権力へ警備措置を依頼する。反日集会が国家権力の庇護の下で堂々と行われている。 これと同じことが自民党本部で開催された祝日法案化の「主権回復記念日国民集会」で演じられた。警察による徹底警備である。”関係者”以外を自民党本部の敷地に入れさせない措置である。このトバッチリをうけ、当会が確認しただけで数名が何の理由もないまま入場を拒否された。 自民党本部前で街宣の準備中、自民党情宣局の猪俣満氏が我々に対し、聞き捨てならぬ罵声を浴びせた。街宣のプラカード「自民党の大罪」を掲げたところ、いきなり「自民党をつぶしに来たのか、お前らを中(集会)には入れさせないからな」と怒鳴りつけてきた。 さらにである。彼は「『河野談話』『村山談話』、あれは昔のことだ!今は関係ないこと、あれは社会党がやったことだ!」と言い切った。まさしく聞き捨てならぬ、黙認できない発言、自民党本部職員が衆人環視の下でだった。 ここにこそ無責任なる自民党の本音がある。はからずも、古参の党本部職員が吐露してしまった。過去の大罪を反省せず「自民党が生まれ変わる」など誰が信じようか。谷垣禎一総裁をはじめ、稲田朋美、西田昌司議員、保守派の自民党議員らはこれを国民にどう説明してくれるのか。是非ともお聞きしたい。 プラカードには「河野談話」「村山談話」「国籍法改正法案」「シナ遺棄化学兵器のデタラメ支援」など、過去の自民党が犯した数々の大罪を羅列している。 これに対して、猪俣氏がエキセントリックに反応したのである。しかしながら、当会はこれまで再三再四、自民党本部前で同じプラカードを掲げていたが、猪俣氏はいつも平然として通り過ぎていた。我々とは「ご苦労さんです」と挨拶まで交わしてきた仲だった。 突然の豹変は何か。何処の誰による指示か分からないが、明らかな挑発行為であり、これとやりとりするのが我々の目的でない。目的はあくまで、主権喪失の恥辱を「祝日」でお祝いする愚行を糾すことであり、この挑発を無視して集会参加者へ当会の見解を訴えた。 集会参加者から街宣に対して、拍手や「頑張れ!」の声援が多数送られた。これは「祝日化」に関して、保守の中においてかなりの異論が充満している証ではないのか。 政治・思想運動の世界で異なる見解はあって当たり前のこと。「事実を挙げて道理を説く」作法を弁えさえすれば、喧々諤々(けんけんがくがく)、丁々発止の議論を戦わすことで己の視野を広められる。そして対立する相手方の意見から、自らの認識の誤りを正すと共に見識を深めることも出来る。そうして双方の理念が鍛え上げられる。 議論とはそういうもの、たとえ噛み合わなくても、競技スポーツ終了時の爽やかさが残り、後味の悪さは残らない。 この議論を重ねないと知性の進歩はあり得ず、停滞を繰り返し、劣化を進行させるだけである。「民族左翼」(水島総氏)などのレッテル貼りで悦に入り、異なる意見を排除することで満足すれば知の崩壊を招くしかない。 官憲を導入することで、意見を異にする相手をことさら意図的に「凶暴化」させ、対立を煽る行為が「保守運動」なのか。日頃から口にする「誇りある日本人」のやる行為か。世間ではこれを一言、汚いという。 【参考】猪俣満氏(行動記録:平成21年5月26日より)  http://www.shukenkaifuku.com/past/KoudouKatudou/2009/090526b.html (↓ 画像クリック拡大) 猪俣氏は古参の党員、どうやらこの 「自民党の大罪」にカチンと来たらしい。 しかし、その罪を犯したのは当の自民党である 〝「河野談話」「村山談話」そんなの昔の話、自民党にカンケーネー!〟( ゚д゚)ポカーン 猪俣サン、 そんなことを公の場で言っていいんですか 街宣の目的は 「恥の日に赤飯を炊いて祝うな」である 屈辱を祝うなど言語道断、 休日増加は日本人の怠け癖を増長させるだけだ 国士舘大学の松田晃平君が自民党の犯した誤りを 理路整然と挙げ、4月28日の祝日化反対を訴えた 中小企業、非正規社員らの生活を危機に追い込み、 公務員と富裕層にゴマをする祝日法案 を厳しく批判する槇泰智氏 多摩川氏が主権喪失の現状を放置してきた 自民党の無責任を追及 … 続きを読む

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恥を「祝う」知の堕落

「民族左翼」(水島総) って 一体なに? 国恥記念日の「祝日化」は民族のさらなる劣化を招く 主権回復を目指す会は既に4年以上前から、「わが国は60年前の4月28日をもって日本は主権を回復したがそれは形式的なもので、同時に締結・発効した日米安全保障条約で実質的な国家主権を喪失したまま今日を迎えている」との見解を示している。従って、4月28日は「国恥記念日」が相応しいと。 我々は勤労意欲、学習意欲を劣化させる「祝日」に反対しているのであって、主権回復に関して考える「記念日」を云々していない。対米従属の恥を意識するどころか、恥を「祝日」でお祝いするなど知の劣化も甚だしい。 当会は来る4月28日、自民党本部前で自民党幹部らが出席して開催する「主権回復記念日」を糾弾する。当会の糾弾目的は「事実を挙げて道理を説く」ことにある。 そうしたなか、先日下記の案内が当会に送られてきた。  ↓  >【水島総】戦後レジーム打破!尖閣防衛・東北復興・主権回復[桜H24/4/23]   http://www.youtube.com/watch?v=0cLVlwfDv2w 内容は水島総氏による主権回復記念日の「祝日化」に関しての見解だが。 この中で同氏は自民党本部で開かれる「祝日化」の集会に反対する連中と称して「民族左翼」なる造語を口にし、「インターネットを通じて妨害、邪魔しようとする連中を許さない」などと語っている。 連中とは何処の誰かが不明、「妨害、邪魔」並びに「許さない」にも具体性が皆無である。公の放送で、不特定多数に向けて発した以上、己の言葉にはそれ相応の責任が生ずる。この責任は単に一人水島総氏ばかりではなく、井尻千男氏ら「妨害、邪魔しようとする連中を許さない」との言辞に相づちを打っていた同席者にも課せられる。「言いたい放題の後は知らぬ」では通らない。 己の言論に自信があるなら水島、井尻の両氏は「妨害、邪魔しようとする連中(民族左翼)を」招いて徹底討論を戦わすべきだろう。なお、その際の司会は水島氏ではなく、中立的な司会者を選定すべきは言うまでもない。 主張 「主権回復記念日」祝日化のまやかし 屈辱を祝う保守派の堕落 <祝日化とは対米従属の“追認”である> 平成24年4月25日   主権回復を目指す会 児島謙剛   4月14日付のブログ記事『保守派の祝日法案を糾す』は、愛国保守を唱える多くの議員の方々に送付させて頂いている。 http://nipponism.net/wordpress/?p=13191 それを受けてのことであろうか。4月17日付の産経新聞【正論】に、『弁護士、衆議院議員・稲田朋美 主権回復記念日を設ける意義は』と題する寄書が掲載された。唐突に「村山談話、河野談話を撤回」という文言が用いられているあたり、何か含みが感じられる。 http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120417/plc12041703210003-n1.htm その稲田議員の寄稿は4ページにわたっており、東京裁判や靖國参拝について法的な観点で論じられている。法律家、弁護士としての職業柄であろうか、法に関する豊富な知識が列挙された印象を受ける。一言でいえば「難しい」(つまり、分からない)。 我々は、なにも難解な知識の羅列を競う議論を望んでいるわけではない。議題には簡潔な分かりやすさが求められる。本題の「主権回復記念日」にまつわる稲田議員の誤謬を指摘しようと思えば、冒頭と最後のページを一読することで足りる。 まずは冒頭の部分から、問題の一文を以下に引用する。 >自民党総裁が記念日の国民集会で挨拶する意義は、政権奪還した暁には首相として堂々と靖国神社に参拝し、村山談話、河野談話を撤回すると国民に約束することにこそある。 初めに触れた通り、「村山談話、河野談話の撤回」が、いかにも唐突に語られている。それらと「自民党総裁が(主権回復)記念日の国民集会で挨拶すること」との因果関係が私には分からない。これは私の読解力が低いためではないだろう。上記の一文が論理的な整合性を欠いているからである。 つながりが無いもの同士を強引に結び付けようとするから、無理が生じている。「主権回復記念日」なるものと「村山談話、河野談話の撤回」とは関係が無い。自民党本部の8階ホールなどではなく、通常の記者会見の場で、一言「間違いでした。撤回します」と述べれば済む話ではないか。それを歴代の自民党総裁が怠ってきた・・・それだけのことだ。 どうしても腑に落ちないのが、最後にある次の一文である。 >今年の主権回復記念日を、日本が「国ごっこ」をやめて真の主権国家になる始まりの一日に、そして保守政治再生の一歩にしたい。 「日本が『国ごっこ』をやめて真の主権国家になる始まりの一日に」とは、言い換えれば「現在の日本に真の国家主権が存在していない」ということであり、その現実を当の稲田議員自身が認めている何よりの証しである。にもかかわらず、なぜ4月28日を「日本の主権が回復した」ものとして記念日化、祝日化しなければならないのか?まるで「愛国ごっこ」に興じているとしか思われない。 我々が抱く疑義はその点に尽きる。これは決して言葉尻を捉えた揚げ足取りなどではない。西田昌司議員に対しても同じ疑問を呈しているが、両氏をはじめとする保守派から全うな答えは聞こえてこない。 “追認”という法律用語がある。取り消すことができる契約は、追認によって確定的に有効となる。法律家の稲田議員には、釈迦に説法であろう。サンフランシスコ講和条約が発効した4月28日を「主権回復記念日」として祝日化しようとする保守派の考えは、同日、同時に発効した日米安保条約を“追認”することに他ならない。すなわち、対米従属による国家主権の喪失が「確定的に有効となる」のである。 どれだけ声高に憲法の改正を叫び、「戦後レジームからの脱却」なるスローガンを掲げようとも、日米安保という名の片務的な対米従属、いや隷属と言って良いだろう・・・これを放置するのであれば、何の意味も無い。憲法だけに責任を転嫁し、問題の本質を矮小化させてはならない。日米安保こそが問題なのだ。保守とは、日米安保に基づく対米隷属の主権喪失を「保守」することなのか? そうではあるまい。「外交・軍事の主権なくして、国家の主権なし」・・・保守派の議員は今こそ原点に立ち返る時である。 4月28日は「国恥記念日」が相応しい  <主権回復運動を「祝日」という“人参”で語るのは止めよ!>  ◆参考資料:【「主権回復記念日」の重大な誤り】(酒井信彦) … 続きを読む

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保守派の祝日法案を糾す

対米従属を隠蔽する保守派の祝日法案を糾す 主権回復運動を「祝日」という “人参”で語るのは止めよ! 4月28日を主権回復「記念日」とするのは主権放棄、まやかし以外の何ものでもない (自民党本部前 平成23年9月9日) 主張 「主権回復記念日」を糾弾する 『堕日保守』の欺瞞を糺す <西田昌司議員は国民に説明せよ!> 平成24年4月14日   主権回復を目指す会 児島謙剛   4月28日、今年もまた「主権回復記念日国民集会」なるものが開催されるという。その場所が永田町の自民党本部であり、その主催者として自民党の議連、たちあがれ日本などが名を連ねている・・・これぞまさしく愛国保守陣営の限界を示して余りある現実だ。そう断言して差し支えない。 主権回復を目指す会では、昨年来、本件が孕(はら)む事態の深刻さを憂慮し、警鐘を打ち鳴らす意を込めて抗議活動を実施してきた。 【参考】 主権回復を「祝日」という“人参”で語るのは止めよう! http://shukenkaifuku.com/past/KoudouKatudou/2011/110428.html 【動画】『主権回復記念日』4月28日を「国恥」記念日にせよ http://www.youtube.com/view_play_list?p=ED4973CA1AC9ED8F 自民党の「主権回復記念日」を糾す http://nipponism.net/wordpress/?p=4132 自民党本部へ抗議・要請 http://nipponism.net/wordpress/?p=4396 【動画】自民党の「主権回復記念日」祝日化を糾す http://www.youtube.com/playlist?list=PL84E7C01647195D8F 4月28日の何が問題なのか? いまいち分かりづらい面もあるかと思われる。詳細については拙稿を含めた記事や動画をご覧頂きたいが、端的に整理すると以下の通りである。 ・ 昭和27年(1952年)の4月28日、サンフランシスコ講和条約と同時に日米安保条約が発効 ・ それによって、米国による事実上の占領政策が継続 ・ 我が国は、外交・軍事における真の主権を回復できないまま今日に至る たった3つの箇条書きを見ただけでも、賢明な読者は「4月28日を祝日化しよう」などという目論見の欺瞞がお分かりになるであろう。4月28日に、我が国の実質的な主権は回復しなかった。いわば“屈辱の節目”だ。そのような日を、なぜ「主権回復記念日」などと詐称して祝日にしなければならないのか? なぜ「お祝い」しなければならないのか? どう考えても辻褄が合わない。 国家主権の喪失という現実を受け入れた上で、それについて国民一人一人が真剣に考える契機(きっかけ)を設けたいということであれば、その動機自体に我々は反対しない。しかし、それならば、日本版「国恥記念日」とでも称するのが日本人としての気概、日本民族としての矜持である。周知の通り、袁世凱政権下のシナ(中華民国)が21か条要求を受諾した5月9日を「記念」した呼び名に因(ちな)んだものであり、これこそが呼称として相応しい。 西田昌司氏・・・言うまでも無く、愛国保守を標榜する筆頭格として保守派に大人気の国会議員である。お得意のビデオレターの中で、この御仁は「主権回復記念日」について饒舌に持論を展開している。 【参考】 西田昌司「黄金週間に主権の意味を考えよう。」 http://www.youtube.com/watch?v=2r-pchGrtRA 【2011.12.19】西田昌司『戦後66年経って今も主権は回復していない!!』 http://www.youtube.com/watch?v=gyVfcCKJO6g 表題を一見しただけで「おや?」と思われた読者も少なくないのではないか。4月28日を「日本の主権が回復した」ものとして記念日化、祝日化するという趣旨に賛同しているはずの西田議員が「日本の主権は回復していない」と真顔で語っているのだ。 … 続きを読む

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