平成28年12月行動予定

【平成28年12月行動予定】

① 日露平和条約締結促進国民大会「真の国益の観点から、日露平和条約締結を訴える!」

 日時:12月5日(月)18時30分開会 超党派国会議員の出席など
 場所:ホテルサンルート高田馬場(3階大会議室)

 主催:日露平和条約締結促進国民大会運営委員会(一水会事務局・連絡先03-3364-2015)

② 定例街宣 自民党本部前「元慰安婦への一千万円支給糾弾!」

 日時:12月8日(木)12:00集合・開始
 場所:自民党本部前

 主催:主権回復を目指す会 「河野談話」の白紙撤回を求める市民の会
 連絡:西村(090-2756-8794)

③ デモ行進「四島を追う者は二島をも得ず 日露平和条約の締結促進と領土交渉の前進を」

 日時:12月11日(日)13:30集合 14:00出発
 場所:水谷橋公園〜数寄屋橋〜日比谷公園

 主催:主権回復を目指す会 対米自立実行委員会など
 連絡:西村(090-2756-8794)

④ 定例街宣 自民党本部前「何度でも糾弾する売国の『日韓合意』」

 日時:12月22日(木)12:00集合・開始
 場所:自民党本部前

 主催:主権回復を目指す会 「河野談話」の白紙撤回を求める市民の会
 連絡:西村(090-2756-8794)

檄!小異を捨て大同に
「日露平和条約の締結促進と領土交渉の前進を」

平成28年11月6日・27日 有楽町マリオン前

楽観論に惑わされるな!領土交渉は先ず以て「日露平和条約」の締結からだ
(有楽町マリオン前 11.6)


トランプは有言実行を果たせ!自主独立は国家の国是、
日本の安全保障は米国オンリーではない(有楽町マリオン前 11.27)


【動画】 定例街宣 第四弾「四島を追う者は二島をも得ず 日露平和条約の締結促進と領土交渉の前進を」(有楽町マリオン前 11.27)


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◀︎『虐日偽善に狂う朝日新聞―偏見と差別の朝日的思考と精神構造』
 (酒井信彦 日新報道)

 著者・酒井信彦が朝日新聞に踊らされる日本人の精神構造を解く。

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【連続街宣】 檄!小異を捨て大同に

【連続街宣】 檄!小異を捨て大同に 
四島を追う者は二島をも得ず
日露平和条約の締結促進と領土交渉の前進を

  【日時】11月13日 (日) 14:00集合・開始 
  【場所】有楽町マリオン前  弁士:木村三浩ほか

  【主催】主権回復を目指す会 対米自立実行委員会
  【連絡】西村 (090-2756-8794)

この度の安倍政権が進める日露領土交渉は、硬直した「四島一括返還」などの非現実論を排除し、「二島返還」という両国が歩み寄る余地を残した交渉であり、これを強く支持する。両国の利益・思惑が錯綜する領土交渉が一気に解決するなどあり得ない。物事の前進・打開は全て段階的な進捗が前提である。古人が諭(さと)す「二兎を追う者は一兎をも得ず」を戒めとして、四島を追う結果が二島も得られない結末は国益に反するのは言うまでもない。

南シナ海でなりふり構わぬ軍拡を進めるシナに、米国の「抑止力」は全くの無力を呈している。いざという事態において、日本の安全保障は何も米国オンリーでないことを、「平和条約締結」でロシアに示すのが主権国家のあるべき姿ではないか。ロシアとの平和条約締結は対シナへの抑止力ともなりうるのであって、米国に日露の領土交渉に干渉するな!と、国家のあるべき姿勢を示すべきだ。

檄!小異を捨て大同に
「日露平和条約の締結促進と領土交渉の前進を」

平成28年11月6日 有楽町マリオン前

「歯舞・色丹の先行返還から国後・択捉の全面返還へ」と
「日露平和条約の締結促進と関係改善」を訴える木村三浩氏(一水会代表)


【動画】 日露平和条約の締結促進と領土交渉の前進を!四島を追う者は二島をも得ず(マリオン前 H28.11.06)


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街宣告知「日露平和条約の締結促進と領土交渉の前進を」

【街宣告知】 檄!小異を捨て大同に
「日露平和条約の締結促進と
        領土交渉の前進を」

 【日時】11月6日 (日) 14:00集合・開始 
 【場所】有楽町マリオン前

 【主催】主権回復を目指す会 対米自立実行委員会
 【連絡】西村 (090-2756-8794)

この度の安倍政権が進める日露領土交渉は、硬直した「四島一括返還」などの非現実論を排除し、「二島返還」という両国が歩み寄る余地を残した交渉であり、これを強く支持する。両国の利益・思惑が錯綜する領土交渉が一気に解決するなどあり得ない。物事の前進・打開は全て段階的な進捗が前提である。古人が諭(さと)す「二兎を追う者は一兎をも得ず」を戒めとして、四島を追う結果が二島も得られない結末は国益に反するのは言うまでもない。

南シナ海でなりふり構わぬ軍拡を進めるシナに、米国の「抑止力」は全くの無力を呈している。いざという事態において、日本の安全保障は何も米国オンリーでないことを、「平和条約締結」でロシアに示すのが主権国家のあるべき姿ではないか。ロシアとの平和条約締結は対シナへの抑止力ともなりうるのであって、米国に日露の領土交渉に干渉するな!と、国家のあるべき姿勢を示すべきだ。


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稲田朋美、敵前逃亡大臣と戦死できない自衛隊員の悲哀

稲田朋美、気持ちいいまでの変節・裏切り
(8月15日靖国参拝ボイコット敵前逃亡
の海外旅行空領収書の乱発

【敵前逃亡の大臣が指揮するPKO活動】

臨時国会で稲田朋美防衛大臣が野党から、靖国神社参拝や歴史認識をめぐって入閣後の言行不一致が、「気持ちいいぐらいまでの変節」(民進党 蓮舫代表)と追及・揶揄され、涙ぐむ大臣の姿がマスコミで大々的に報道された。


臨時国会で稲田朋美防衛大臣の「変節」を追求する辻本清美(9月30日)。うなだれる大臣の姿は強面の教師に叱られる小学生にそっくりだ。

しどろもどろの狼狽(ろうばい)する様子は、「筋の通らないことをやってはダメ」だと先生に説教され涙を流す小学生にだぶって仕方がない。勿論、叱る先生は民進党の辻本清美や蓮舫代表であり、悪さしてうなだれる児童は稲田朋美防衛大臣である。本来、「気持ちいいぐらいまでの変節」の追及は、野党ではなく保守派を自称する議員らがやることだろう。日頃の愛国云々が聞いて呆れる。

とりわけ8月15日の靖国神社への不参拝は、前線の兵士を置き去りにした敵前逃亡とみなされる。そんな防衛大臣の指揮下で、自衛隊員はいさぎよく国家のため身を捧げられようか。

いま自衛隊は南スーダンに、2012(平成24)年1月から、道路等のインフラや敷地等の整備を行うPKO部隊員350名を派遣している。南スーダンは「脆弱国家ランキング」(2016年)でソマリアに次ぐワースト二位にあり、内乱に内乱を繰り返す国家と言うよりは地域といってよい。

その稲田防衛大臣が10月8日に南スーダンで「PKO活動」に任務している自衛隊を視察した。視察の目的は11月に派遣される次の部隊に新任務を付与するかどうかにあった。

当地では政府軍と対立する反政府勢力のトップ、マシャール前副大統領は各国の取材陣へ、「和平合意と統一政権は崩壊した」(10月21日)ことを宣言した。稲田防衛大臣は「マシャール氏は国外に逃亡している。政府が維持され機能している」と強弁するが、権力争奪の内乱状態に突入したのはもはや否定できない。

【自衛隊員の派遣先は戦場か、それとも工事現場か】

PKO参加五原則の一つに、「紛争当事者間の停戦合意が成立」との条項がある。南スーダンが戦争状態にあることは言うまでもない。臨時国会で「(PKO参加五原則は)もはや総崩れ」(共産党・志位和夫)と追及するのは事実を正しく指摘している。

これに反して稲田防衛大臣は現地の治安の安定を強調し、しかも大量死者まで発生する事態を一般的な衝突だとして、「武力紛争」を戦争ではないと言い切っている。安倍首相も「危険な場所であるからこそ自衛隊派遣の意義がある」とその正当性を強調するが、それはそれで良い。

しかし、派遣先は戦場なのか、ただの道路工事現場なのか。危険極まる戦場なのは現地報道でも明々白々である。もし、派遣先の南スーダンで武力衝突の巻き添えで死亡した場合、これは事故死なのか戦死なのかを稲田防衛大臣と安倍首相は自衛隊員とその家族らに、また国民へ明らかにするべきである。

自衛隊は我が国の軍隊、国軍である。ひとたび海外に出向けば、その任務が国内法に基づく「PKO活動」だろうが、正真正銘の軍隊、つまり戦闘部隊見なされる。これは世界の常識である。

【自衛隊にだけ与えられた最高の名誉とは】

その自衛隊員の使命とは何か。「国民の生命、財産、安全且つ国家の名誉」を守ることであり、自身の全存在をその任務に捧げることを本分とする。ここにこそ、国軍である自衛隊の存在がある。

全存在、つまり究極的に死をもって国家から与えられた使命を全うすることにこそ、自衛隊員の最高の名誉がある。あるのではなく、国家は彼らにその名誉与えられなければならない。戦死とは職場又は工事現場で勤務中の事故死とは異なる。戦場で敵と戦って死ぬことであり、国軍である自衛隊にだけ与えられた最高の名誉である。

したがって、我々は思想信条の如何、また任務の是非に関わらず、国家の命に従い、海外の任務に赴く彼らの無事帰国を祈願し、日の丸を振って見送ってきたのである。

心ある日本国民は自衛隊員らを、戦死という最高の名誉を確約せぬまま南スーダンという戦場へ赴かせるなど出来ない。戦死すら出来ない屈辱と悲哀を、彼ら自衛隊員に抱かせてはならないのである。

定例街宣 自民党本部前
「稲田朋美のデタラメを徹底糾弾」

平成28年10月13日 自民党本部前

敵前逃亡する防衛大臣のため戦死する自衛隊員はいないのだ!


【動画】 定例街宣『稲田朋美のデタラメ糾弾!』( 自民党本部前 H28.10.13)


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四島を追う者は二島も得ず

安倍首相の返還交渉を支持!
米国は日露の領土交渉に口出しするな

四島を追う者は二島も得ず
四島でも二島でも領土の返還は国益に叶う

【納沙布、殺気立つ国境の岬】

初めて北方領土を望む納沙布岬を訪れたのが、今から40年近く前の晩秋の頃であった。晴天であったが沖合に立つ白波は渚に押し寄せ、風がひゅるひゅる泣く寒々とした光景を思い出す。


領有の対峙を眼下に歯舞を海鳥のみが自由に飛び交ふ

漁師がコンブ取りに勤しむのどかな海辺の光景だが、沖合にはソ連の武装監視船が絶え間なく遊弋(ゆうよく)していて、地元民には慣れきった光景かも知れないが、初めて訪れた者には殺気立つ緊張感であり、一方的に線引きされた“国境”に強い憤りを覚えた。

そうした緊張感を余所にカモメなど海鳥は、遠望する歯舞や水晶島の島影を楽しげに行き来している。彼らの陽気な鳴き声と、納沙布岬(漁民)に銃口を構える武装船との対比が余りにもシュールで、この感じ方はその後、何回か当地を訪れても変わりはない。

【可能性を端(はな)から否定する保守派言論人】

硬直した日露間の領土交渉が安部首相とプーチン大統領との間で、「平和条約締結」を前提に八項目の対露経済協力など具体的な提案を明示する形で一気に進展を見せている。

しかし、この交渉を巡っては保守派、とりわけ産経新聞は安部首相の対応を「(米国という)真の同盟国の信頼を失う」(北海道大学名誉教授・木村汎 10月5日)とか、「平和条約は馬の前のニンジン」(新潟県立大学教授・袴田茂樹 10月3日)などと、交渉自体に否定的だ。「日米同盟」の固持を掲げる産経の面目躍如たる紙面である。

主権回復を目指す会は安倍政権に対して発足時から今日まで、慰安婦問題を筆頭に対シナ・朝鮮との歴史問題、対米自立問題では妥協しない批判を繰り返している。しかし、物事は是々非々に論ずべきである。積年の課題である北方四島に関しては大局にたった返還という実利であって、些末な目先の問題に拘泥するのではなく、国益に叶うプラグマティズムに徹すべきと考える。来る12月15日、山口県においてプーチン大統領と差しで領土交渉をする安部首相の心意気を断固として支持するものである。クリミア問題、経済不況のロシアの事情を斟酌すれば、またとない好機が日本に訪れている。

ましてや、米国の新大統領が来年一月まで不確定な時期に、米国の頭越しに展開するロシアとの領土交渉は、対米従属の日本にとって画期的な主権外交であり、これまであり得ない対米自立外交として高く評価する。ましてやプーチン大統領は選挙でも圧倒的な支持を集め、歴代指導者の中でもそのリーダーシップ振りは傑出している。今後、彼ほどの実力者が現れるとはいえず、領土交渉は一にも二にも決断を下せるリーダーを抜きに進展並びに落とし所は見いだせない。

【不良社員に重なる保守派言論人】

こうした状況を省(かえり)みず、保守派が端から交渉そのものに恐れめいた“疑惑”で挑むのであれば、物事の進捗は望むべくもない。領土交渉という途轍もない難題は一方の思い通りに進むはずもないのが当然だ。会社の仕事でもそうだがたちの悪い社員ほど、出来ないとする否定期な事柄を山ほど挙げるが、出来るとする可能性には見事なまでに口を閉ざす。

「出来ない」理由を、したり顔で説教する社員がのさばる会社はいずれつぶれるのが世の倣(なら)いである。これは国家といえども例外ではない。「日米同盟」を盾に領土交渉に否定的な保守派言論人に、これら不良社員がどうしても重なってしまう。不良社員ほど変革・改革に反対し、現状に安住しては行動しないからだ。安住とは「日米同盟」という信仰を指す。

参考:【日米同盟を信奉する保守の奇っ怪! 〜 なぜ信頼する?日本 (同盟国) の主権を認めない米国を】(2012年9月24日)http://nipponism.net/wordpress/?p=18242

【両国が歩み寄る現実的な「二島返還」】

この度の安倍政権が進める日露領土交渉は、硬直した「四島一括返還」などの非現実論を排除し、「二島返還」という両国が歩み寄る余地を残した交渉であり、これを強く支持するものである。両国の利益・思惑が錯綜する領土交渉が一気に解決するなどあり得ないからだ。

物事の前進・打開は全て段階的な進捗が前提である。古人が諭(さと)す「二兎を追う者は一兎をも得ず」を戒めとして、四島を追う結果が二島も得られない結末は国益に反するのは言うまでもないだろう。

「黒猫白猫論」ではないが、ネズミを捕る猫は良い猫に決まってる。飼い主が気にくわないといった理由で、隣人のネズミを捕る猫を駆除したら本末転倒である。四島だろうが二島だろうが、一般論で言えば奪われた領土を取り返すことは、仮に二島であっても国益反するなどあり得ない。領土の返還が良いことは論ずるまでもない。

そのためにも、先ず「二島返還」の目に見える具体論でもって進めるべきで、返還で得るロシアの利益が「損失」でないことを経済援助の形で示すことではないか。これが「出来る」ことなのである。

南シナ海でなりふり構わぬ軍拡を進めるシナに、米国の「抑止力」は全くの無力を呈している。いざという事態において、日本の安全保障は何も米国オンリーでないことを、「平和条約締結」でロシアに示すのが主権国家のあるべき姿ではないか。ロシアとの条約締結は、ある意味で対シナへの抑止力ともなりうるのであって、米国に日露の領土交渉に干渉するな!とのメッセージを突きつけてやればいい。

【軍事力に匹敵する“武器”の行使を】

外交、取り分け領土交渉は形を変えた戦争である。交渉は軍事力がその背景にあるが、残念ながら「日米安保条約」のもとで、日本は米国の属国である。

しかし日本は世界に君臨する経済大国であるからして、ロシアが経済不況に陥っている今こそ、この経済力を「軍事力」に代わって交渉に駆使する好機である。ある意味、経済力は運用次第で軍事力に匹敵する“武器”となりうる。その武器を外交に行使するのは偏(ひとえ)に政治家である。その権限は、民主主義国家の日本では安倍・自民党政権に委ねられている。日露がしのぎを削る「落とし所」、妥協点をどこに見いだすのか、形を変えた領土交渉という戦争を日本国民は固唾をのんで見守るのである。

【「平和条約締結」の意味する事は】

日本は北方四島の返還を求める道筋として、これまで以下三つの選択肢を掲げている。

国際法と正義(ロシアの不法占領)にのっとった四島一括返還の要求。
北方四島の北側に国境線を引くが、一定期間は露施政権を認めるという
「潜在的主権」の確認要求。
「色丹、歯舞の返還時期や方法」と「残る2島の帰属」を併せて協議する
「2島先行返還」(同時並行協議)。

プーチン大統領は平和条約締結と二島返還で幕引きする方向であるのは間違いなく、善し悪しはべつにしてロシアの国益に叶う分けだから至極当然で、それが外交たるものである。ロシアの事情から言っても、四島一括返還など余りに非現実的ある。

従って、返還交渉は基本的に②③の道筋のどれか、複数のシミュレーションの組み合わせで行うことになるだろう。そこに対露経済協力や北方領土での共同経済活動、四島の軍事的扱いといった要素も絡む複雑極まる交渉が想定される。

ここで、《「2島返還」実務協議のメリット 産経新聞モスクワ支局長・遠藤良介》(2016.10)を参考、引用する。

1990年代前半にロシア外務次官を務めた日本専門家のクナーゼ氏が、北方領土問題をめぐり、92年3月に自身が行った非公式提案について語っている。

その核心は、56年の日ソ共同宣言が「平和条約の締結後に引き渡す」としている色丹、歯舞の引き渡しや手続きについて、平和条約締結に先立って合意しておくことだった。具体的には、(1)色丹、歯舞の引き渡し方法に合意(2)平和条約の締結(3)色丹、歯舞の引き渡し(4)日露両国の環境が整ったら、残る2島である国後、択捉について協議する−との流れが想定されていた。

 「領土を引き渡すという場合、その時期や不動産の所有権、島からの移住を希望する住民のことなど、膨大な技術的問題が伴う」。クナーゼ氏はこう指摘し、「色丹と歯舞の引き渡しを発表すれば、日露双方に大きな抗議が起き、具体論での合意が困難になる。平和条約締結前の協議によって、そうした事態を避けるのが目的だった。

以上、領土交渉とは「 膨大な技術的問題」を如何に処理、解決していくか、両国の利益・思惑が錯綜した想像を絶する困難が双方に課せられる。

【領土交渉は後世に残る壮大なレガシー(遺産)】

交渉は巨大な建築プロジェクトに勝るとも劣らず、さらに互いの国益が絡まり、完成・成就した暁には後世の歴史に記される。奈良の大仏殿の如く民族の記念碑として。このプロジェクトを指揮・監督するのは安倍首相という国家のリーダーであって他の誰でもない。豊洲移転で責任のなすりあいを演じている、あの築地の市場長らと同じであってはならないのだ。

ここで思い出すのが、日露戦争の講和条約に全権大使で挑んで国家の命を果たした小村寿太郎だ。我々は彼とあの時代の指導者らのことなど、また条約締結の艱難辛苦を『ポーツマスの旗』(吉村 昭)の名著で知ることができる。

威勢のいい主戦論を排除し、脆弱な我が国力を認識した上で締結した外交交渉に、民衆の怒りが爆発して焼き討ち事件まで起きたが、戦争遂行能力を枯渇していた日本を、かろうじて敗北から首の皮一枚で救ったのである。彼の名と共に、このポーツマス条約はレガシー(遺産)として燦然と後世に輝いている。

時を経て今、舞台は米国のポーツマス市から山口県長門市に変わるが、安倍首相におかれては彼の小村寿太郎の心境でとプーチン大統領との交渉に望んでいただきたいと切に思うのである。



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